中国の高齢者介護用製品の市場は、以下のような特徴があります。
・将来的には、高齢者の数が日本の総人口を上回る。
中国政府や国連の統計によれば、2010年初頭から半ば頃に生産年齢人口が減少に転じると同時に高齢者数は急激に上昇しており、既に1億人を突破している高齢者人口は2025年には2億人、2040年には3億人を超える規模となると言われています。
・すでに競争が始まっています。
上記のような中国市場に魅力を感じている企業も多く、すでに多くの企業が中国に進出しています。たとえば、紙おむつ業界大手の一つでもあるユニ・チャームはすで中国を含めたアジア市場で27%のシェアを持っており、2020年は1.5兆円(14年の売上の3倍に当たる)を売上目標としており、中国・アジア輸出を今まで以上に強化している。ユニ・チャームの他、花王などの国内大手の企業もすでに中国進出を進めています。
市場の規模は非常に魅力的ですが、市場規模だけにとらわれ、販売戦略をしっかりと立てていなければ、競争に勝ち抜くことは厳しいと予想されます。