香港での農水産物の輸出で重要な要素の一つが、「鮮度」です。
従来、香港における日本産農水産物の販売先は、価格帯が比較的高い小売店が多く、購買層は富裕層に限られていました。小売店の場合、大口で輸入するため、収穫や水揚げから数日を経た商品が店頭に並ぶことが多く、地元の製品と比較して鮮度がいいとはいえない状況でした。
しかしインターネットの普及や輸送技術の発展により状況が変化しつつあります。
ネット通販では商品を翌日に配送されるようになり、消費者は新鮮な日本産農水産物を購入することができるようになりました。これから新規で農水産物の輸出を考えるのであれば、「鮮度のいい」という要素は必要最低限満たす必要があり、いかにして「鮮度のいい」商品を届ける仕組みを構築するかが重要となってくると予測されます。