物価の安いアジアの国々で、高価な日本の商品を売る対策とは?
パッケージングで、売れない商品が売れる商品に変わる!
弊社では、「自社の人気商品を中国や東南アジアの国々に売り込みたい」と考える企業の方々からのご相談が年々増えています。しかし、実際に海外進出のサポートをしてきて実感していることがあります。それは、「日本で売れている商品を、そのまま持ち込んでも売れない」ということです。
「現地の人は、日本で人気の商品を買いたいのでは?」と、不思議に思われるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。輸送や税金等のコストがかかるため、価格が日本の2倍前後になってしまうのです。日本より物価の安い国で、日本の倍もする値段の商品が、富裕層以外の人々に売れるでしょうか? そこで、今回は、その解決策のひとつとして、パッケージングについて説明しましょう。
とはいえ、原則としてはパッケージデザインを変える必要はありません。商品によっては、日本のパッケージそのものに輸入ラベルを貼っただけのほうが、ひと目で日本からの輸入品(本物)だとわかるため、現地での受けが良い場合もあります。
しかし、例えば、若い女性に人気の化粧品を売り出す場合、見た目はカジュアルなのに、現地の若い女性には手が出せない価格になってしまうことがあります。そんなときは、(1)容量を少なくして、価格を下げる。あるいはその逆で、(2)価格が高いぶん、高級感のあるパッケージにする。といった対策が必要になります。
パッケージデザインを変えるときは、現地の声を聞く
パッケージデザインを変更する、あるいは新たに作る場合は、テストマーケティング(モニター調査)やリサーチを実施して、現地の声を聞くようにしましょう。じつは、弊社でアルコール飲料のパッケージデザインを検討した際に、我々も目からウロコの事例がありました。
日本人スタッフは外国人受けを狙って「富士、松、桜」など日本らしいものを推したのですが、現地スタッフからは、パステルカラーの幾何学模様が圧倒的に支持されたのです。どうやら、パステルカラーは日本の「かわいい」に通じるものがあるらしく、実際に販売したところ、消費者からも「かわいい」と言われ、売れ行きも好調。現地の声を聞くことの重要性を再認識しました。
弊社には香港、上海、ホーチミンに拠点があるほか、他のアジア各国にも提携会社があり、現地でテストマーケティング(モニター調査)やリサーチを行うことが可能です。海外進出を成功に導いた実績が多数ありますので、ご興味のある企業の方は、ぜひ一度、ご相談ください。