日本で製造、海外で販売! 新時代のOEMとは?

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中国や東南アジアが注目する日本製のOEM

コンビニやスーパーで売られているプライベートブランドの商品は、いまではすっかりおなじみとなりました。専門のメーカーに製造を依頼し、自社ブランド品として販売するという業務形態で、OEM(Original Equipment Manufacturing)と呼ばれています。以前は家電や自動車などが多かったのですが、現在は食品から日用品まで、さまざまな商品で行われているのは皆さんもご存じでしょう。

また、最近はアップル社のように、工場を持たずに外部に製造を委託する「ファブレス経営」(※)のメーカーも増えてきました。OEMやファブレスは、今後さらに拡大する傾向にあります。そしていま、海外進出を目的とする中国や東南アジアの国々が製造先として注目しているのが、なんと、日本なのです。

「え? 海外で製造して日本で販売するのではなく、その逆?」と、驚かれる方もいるでしょう。たしかに、昭和から平成にかけては、日本の企業が海外の工場で生産し、日本で販売するという方法でコストを抑え、業績を上げてきました。ところが、いま、日本の高い品質がアジアで求められており、海外市場向けを日本で生産するという逆転現象が起こっているのです。

日本が「世界の高品質工場」になる時代がくる!

もちろん、日本で生産するとコストが嵩みます。しかし、たとえスペックを落とした廉価版でも、日本の品質が確かなことは言うまでもありません。事実、ある海外のアッパーミドル向けの大手小売りチェーンでは、日本製のプライベートブランド、すなわち日本の工場でのOEMに着手しようと、弊社を通じてプロジェクトを実行中です。

これからの海外展開は、自社の商品を海外で販売するだけではありません。製造を引き受けるのもひとつの方法でしょう。従来の合弁事業だけではなく、OEMの時代がくると弊社では予測しています。OEMは発注された量を納品すればよいので、在庫リスクがないのも大きなメリット。海外に製造を依頼される、高品質工場として発展するチャンスです。

弊社がアジアでおつきあいのある企業からは、「OEMがしたいから日本の工場を紹介してほしい」「高品質のプライベートブランドを作りたい」というお問い合わせを他にもいただいています。海外企業とのマッチングも行っていますので、製造工場をお持ちの企業の方は、ぜひご相談ください。

※fabrication facility(工場)とless(より少ない)を組み合わせた造語。