食品や化粧品で海外進出するなら「許認可申請」に要注意!
国によっては、許認可取得に1年以上かかることもある
経済発展めざましい中国や東南アジアでは、庶民の生活レベルも上がってきており、富裕層だけでなく、庶民でもクオリティの高い日本製品を購入できるようになってきました。日本の食品やお酒はもちろん、医薬品やサプリメント、化粧品なども人気があり、海外での販売、輸出を検討する企業も増えています。しかし、食品や化粧品など、口に入るもの、体につけるものはすべて、現地国の許認可が原則として必要になるので、注意しなくてはいけません。
これは単純に、申請手続きを忘れないよう注意換気しているのではありません。申請は当然必要ですが、それだけでなく、許認可を受けるまでの期間を念頭に置いて、海外進出の計画を練る必要があるのです。許認可申請は、国や地域によって、手続きの内容や提出書類が異なるうえ、許認可取得にかかる時間も異なります。例えば、香港のように、商品にラベルを貼って届けを出すだけで通るケースもある一方、中国では半年から1年くらいかかるのが普通で、なかには2年かかった例もあります。
許認可を受けるまでの時間が長いほど、ビジネス展開としては致命的です。例えば、商品サンプルをハンドキャリーで持ち込んで営業をしても、許認可の取得に1年もかかったら、お客様は待ってくれません。しかし、営業時に「現在申請中で、あと数ヶ月後には入荷できる」といった説明ができるなら、その後の話もスムーズでしょう。
申請期間を見据えて、戦略的に進出計画を練ろう!
どのようなタイミングで許認可を申請するのか、また、申請中に何ができるのか、海外進出を成功させるためには、戦略的なプランニングが重要です。例えば、申請中に日本の免税店で販売したり、許認可の必要のない越境ECサイトでテスト販売したりすれば、マーケティング調査を行うことができます。また、展示会用にサンプルの持ち込みや一時輸入許可が下りる国であれば、展示会に出展するのもいいでしょう。そして許認可が下りたら、販売先を確保し、一気にプロモーションをかけて本格的に販売展開していきます。
このような海外進出計画から販売戦略、販路拡大までの一貫したサービスは、コンサルティングの実績と海外ネットワークを持つ弊社の得意分野で、単なる事務手続きの代行業者にはできない内容です。ある化粧品メーカーがベトナムに進出する際には、流通業者の選定や通関業者との仲介、許認可申請に必要な書類の作成、現地での輸入品受け入れなどの支援サービスを提供しました。ベトナムの場合、ホーチミンに日本製化粧品の輸入販売を行う弊社のコスメショップがあるのも強みです。
弊社では、海外での法人・事務所設立支援、貿易業務代行、市場調査・販路開拓支援、商品PR支援、通訳・翻訳、人材紹介など、広範囲な支援サービスをご提供しています。中国、東南アジアへの海外進出をお考えの企業経営者の方、海外事業担当者の方は、ぜひ、相談ください。