中国で日本のお酒は売れる!? 売るために活用したいサービスとは
日本酒ブームだけじゃない。日本のお酒にはまだまだ可能性がある
世界的な和食ブームのなか、中国でも日本食レストランが急増しています。健康志向や日本への旅行を通じて和食に親しみを持つ人が増え、日本食レストランの数は2013年からたった2年で倍の2万3000店以上に(2015年農林水産省調べ)。
それに伴い、日本のお酒も注目されるようになってきました。特に日本酒は、日本料理を食べるときに合わせる人が多いのですが、カジュアルな日本食レストランで扱われているのは中国産の日本酒。輸入された日本酒は関税が40%と高く、高級店を中心に扱われているのが現状です。
しかし、最近は上海に日本酒をワイングラスで提供するバーが登場するなど、おしゃれな空間やお酒にこだわりたい人に向けたお店も増えてきました。また、普段は高価な日本酒を飲まない人でも、進物に利用する人はいます。味や品質の良さはもちろんですが、おしゃれ感やステイタス感があって、話題になれば売れるのです。
中国ではワインや日本酒の人気が定着し、最近はクラフトビールも人気が出てきています。今後は、それらだけでなく、焼酎、梅酒、ビールやウイスキー、リキュールなど、日本のさまざまなお酒が中国で売れる可能性を秘めています。
輸出するだけでなく、販路開拓とプロモーションが重要
売れる可能性があるからといって、単に輸出しただけでは売れません。販路開拓やプロモーションをセットにして展開することが重要になってきます。
例えば、日系デパートやショッピングモールなどのイベントへの出展は、消費者の反応をダイレクトに感じることができる絶好の機会。中国語での説明や試飲を通じて商品を知ってもらい、同時に感想を聞くことで市場の動向を探ることができます。
また、日本のお酒や文化をテーマにしたイベントでは、各商品にQRコードを設定し、試飲で気に入ったものをECサイトからその場で購入できるようにしたところ、女性に人気のあったリキュール系がかなり売れました。ECサイトなら瓶入りの重い商品を持ち帰らなくてもいいので、ためらわずに購入できるというメリットもあったのでしょう。このように、ちょっとした工夫や仕掛けをすることが販売促進につながるのです。
展示会やイベントは出展して終わりではなく、そのあとに販路開拓という大きな課題が残ります。日本企業の海外進出を支援する「TENKAI」では、その課題をクリアすべく、輸出だけでなく、展示会出展の準備から販路開拓まで支援するサービスもご用意しています。興味のある経営者の方や海外事業担当者の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【ご注意】
福島第一原子力発電所の事故の影響で、中国では下記の10都県で製造(産出)された酒類の輸入を停止しています。お問い合わせの前に、ご確認をお願いいたします。 宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、新潟県、長野県、千葉県及び東京都(国税庁 28年3月現在の情報です)