化粧品を売るなら、リアルとバーチャルを組み合わせた販売戦略で!
アジアの経済発展と化粧品の売れ行きは比例する!?
昨年、日本の化粧品輸出額が輸入額を上回り、現在も好調な伸びを見せています。主な輸出先は中国や香港、台湾、タイ、シンガポールなど、ある程度経済が発展している国や地域が中心ですが、今後は、この伸びがアジアのほかの国々でも起こると考えられています。というのも、経済発展に伴い、化粧品の売れ行きも上がるからです。
衣食住が満たされ、経済的に余裕が出てくると、女性は「きれいになりたい」と、化粧品を購入するようになります。暑い国ではシャワーを浴びる回数が多いので、化粧は口紅と眉だけで済ませる人が多いのですが、オフィスや交通機関がエアコンで快適に過ごせるようになれば、先進国の女性同様にフルメイクをする時代が来るかもしれません。
日本の化粧品は安全性と信頼性が高く、ASEAN諸国の女性に人気です。しかし、富裕層向けの高級品はブランド力がなければ売れませんし、中間層向けの商品はライバルが多く、韓国の化粧品も人気があります。化粧品を売り込みたいと考えているのであれば、いま、参入しないと食い込めなくなるほど競争は激化しています。
市場開拓は、セグメントを見据えることが大切
では、海外への売り込みを成功させるには、どうしたらよいのでしょうか。商品の購買層をどこに設定するかで、売り込む店も変わってきます。富裕層はデパートで高級化粧品を買いますが、中間層はショッピングモールやドラッグストアで、手の届く範囲の化粧品を購入します。このような状況を踏まえ、自社商品がどの層をターゲットにし、何をアピールするのかを考えることが大切。中途半端なイメージの、中途半端な値段のものは売れないということを、肝に銘じておきましょう。
最近は機能をうたった商品も注目されています。例えば、現地の物価では高価な10本6000円程度のコラーゲンドリンクが、在庫切れになるほど富裕層の女性に売れたそうです。「コラーゲンたっぷり」「美白効果」「UVケア」「無添加」などの特長があれば、より売り込みやすくなります。
また、中間層向けの場合は、マニキュアが1本数十円で売られている国で、現地の商品と価格で勝負することは難しいでしょう。しかし、手頃な価格帯でメイド・イン・ジャパンの品質の良さをアピールできれば、売れる可能性はあります。
リアルとバーチャルを組み合わせた販売戦略が効果的!
海外への展開は小売店への営業や販売網の拡大だけでなく、マーケティングも重要です。特に化粧品はブランドイメージに左右される商品なので、品質や効果にたいした違いがなくても、人気や売り上げに大きな差が出ます。競争が激化している中に飛び込むには、ネットマーケティングを駆使して一気に商品の魅力を広めるほうがいいでしょう。
最近は、ベトナムでもコスメ情報サイトが伸びており、売り上げに大きく影響しています。このような専門サイトに、バナー広告や、影響力のある有名人やタレントを使ったインフルエンサー広告を仕掛けるのも効果的。弊社は各国の広告代理店、プロダクションとのつながりもあり、現地のタレントを使ったネット広告やSNSなどにも対応が可能です。小売からECまで、リアルとバーチャルを組み合わせた販売戦略は、弊社が業務とITのコンサルタント会社だからこそできる強み。化粧品の海外での販売を検討している企業の方は、ぜひご相談ください